井川健


1980年 兵庫県生まれ
1999年  京都市立芸術大学美術学部工芸科入学(漆工芸を学ぶ)
2009年  京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程 博士(美術) 取得
現在 佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授(佐賀県佐賀市在住)

美しく磨き上げられた漆の立体作品。井川健の本領発揮である。
これらには、ヤシの葉が潜んでいて、自然の形から造形の方向性を受け取り、計画的ではなく、ある意味、情熱の赴く先へ先へとすすめていく。
漆とは、形とは、重力とは。彼自身がその問いを真摯に受け止め、それまでとは少しずつ違う形を目指す。刀を漆に置き換えた武士のようだ。
大和美緒作品の赤と井川健の黒の対比で、愛と死を漂わせている。
しかし、それは不穏ではなくポジティブで、毎日を大切に生ききるという意味なのである。


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