土屋貴哉
2001年東京藝術大学大学院修士課程修了。国際展「FILE SP 2014」(サンパウロ)日本代表作家として文化庁選出派遣。「旅と恋愛」九州芸文館、福岡県立美術館他(2020-21)、「Regards Croisés」Regent Center Crans-Montana(クランモンタナ/2014)、「1974年に生まれて」群馬県立近代美術館(2014)、「2:46 and Thereafter」Edison Place Gallery(ワシントンDC/2012)等国内外で発表多数。
佐賀大学芸術地域デザイン学部芸術地域デザイン学科 教授。
90年代末より平面、立体、写真、映像、インスタレーション、メディアアートなど、多様な表現形式を横断し、人の意識や感覚へ関わる概念的な作品を発表。安土桃山時代から続く唐津焼の名門中里太郎右衛門窯。ここでは代々数多くの名陶が生み出されてきた。
本作は、当窯での作陶焼成後に当主から作品とみなされず、名を授かることなく処分された陶器の破壊された姿を撮影した写真作品。高温の炎から写真というクールな写真に焼き付けるという転換こそ、今回のテーマに合わせていただいたと思っている。