奈良宗久
寛文6年(1666)から続く加賀前田家ゆかりの窯元の次男として1969年金沢で生まれる。
父である十代大樋陶冶斎(文化勲章受章者)の薫陶を受け、玉川大学在学時から美術、工芸作家として日展、日本現代工芸美術展にて出品を重ねる。(制作においては号 梅渓 奈良屋を用いる)
のち茶道の道に感銘を受け、裏千家学園茶道専門学校を経て、1995年裏千家今日庵に入庵し、2002年茶名 「宗久」を鵬雲斎千玄室大宗匠より賜る。2017年に坐忘斎御家元より正教授方を拝命し、業躰(宗家直下の指導者)として国内外の茶道普及に努め、金沢では茶道教場「好古庵」を主宰している。
他、京都芸術大学客員教授(2017年から2021年)、現在は金沢美術工芸大学非常勤講師、裏千家学園茶道専門学校客員講師などを努める。
石川県文化奨励賞、金沢市文化活動賞、北國芸術賞など受賞多数。
美術作品のパブリックコレクションとしてはドイツ国立ベルリンアジア美術館、裏千家今日庵、草月美術館蔵など。
映画、テレビ、雑誌などの文化紹介、オーケストラとの共演など活動は多岐に渡る。好古庵ホームページ:https://kokoan-kanazawa.com/